■ Phenomenon(現象)
「また決められなかった」と思ったことがある。
進路、仕事、人間関係。 あるいはもっと小さな、今日の選択。
迷いが長引くほど、自分への不信感が積み上がっていく。 「自分は優柔不断だ」「覚悟が足りない」「意志が弱い」。
でも、その迷いをよく観察すると、ひとつのことに気づく。
判断が止まっているとき、何かを怖がっているのではなく、 何かが見えていないことの方が、圧倒的に多い。
■ Error Log(大人の間違い)
大人はよく、こう言う。
「決断力を鍛えろ」 「迷っている暇があるなら動け」 「直感を信じろ」
この言葉が間違いなのは、判断の遅さを「性格」や「気合い」の問題として処理しているからだ。
性格の問題にしてしまうと、打ち手がなくなる。 気合いの問題にしてしまうと、消耗するだけで構造は変わらない。
判断の遅さは、多くの場合、材料の問題だ。 それを性格の問題に変換してしまう大人の言葉は、 問題を正確に見ていない。
■ Cause(原因分析)
判断が止まる場面には、3つの構造がある。
ひとつ目は、情報の不足。 何が起きているか、選択肢の全体像が見えていない状態。 地図なしで目的地を選ぼうとしている。
ふたつ目は、基準の不在。 情報は揃っていても、何を優先するかが決まっていない状態。 軸がなければ、選択肢が増えるほど迷いは深まる。
みっつ目は、前例の欠如。 似た判断を過去にしたことがない状態。 初めての局面は、誰でも時間がかかる。それは構造上、当然のことだ。
この3つのどれかが欠けていれば、どんな人間でも判断は止まる。 判断が遅いのは弱さではなく、材料の過不足の問題だ。
■ Solution(回避マニュアル)
次に迷ったとき、まずこの問いを自分に向けてみる。
「私は今、情報・基準・前例のどれが足りていないか。」
ひとつ特定できれば、次の行動は決まる。
情報が足りないなら、調べることが先になる。 基準が定まらないなら、何を大切にしているかを書き出すことが先になる。 前例がないなら、近い経験をしている人の話を聞くことが先になる。
ただし、これは「答え」ではない。
あなたの状況を一番よく知っているのは、あなた自身だ。 この3つが当てはまらない場合も、当然ある。
回避マニュアルと書いたが、正確には「問いの入り口」だと思ってほしい。
▶︎ 思考の仮置き場所(LINE)
答えは渡さない。 ただ、考える場所だけを置いておく。
判断の軸を言葉にしてみたい。 自分の「基準」がまだ見えていない。 そう感じたときに、使ってもらえればいい。
LINEで考える場所を開く👇
https://lin.ee/pfi2bRq